お金を恵んでくれる人

お金を恵んでくれる人
　新型コロナの勢いが激しかった頃の話です。
爆発的な感染が起こり、日本中がパニックになりました。
接触感染を避ける必要が出てきたため、緊急事態宣言など出されます。
それが終わると、蔓延防止措置。
こうなると、私のパートが究極的に減ってしまったのです。
それまでだって、夫と私の稼ぎでギリギリだったのに、私の収入が大幅ダウンです。
滅茶苦茶困った状態になってしまいました。
コロナ禍ということもあり、以前よりも新しい仕事を探すことが難しかったのです。
本気で頭を抱え込んでしまっていました。

　主婦友達から教えられたのは、お金を恵んでくれる人の存在です。
最初、エッチする関係かと思いました。
詳しく説明して貰えました。
お金を恵んでくれる人なのですが、大人のお付き合いなしだと言うのです。
さすがに、これには仰天しました。
デートを一緒にするだけ。
それだけ出、お金になってしまう。
お金を恵んでくれる人と出会う必要を感じてしまったのです。

　人気の高い安全な出会い系アプリで活動することにしました。
もうすぐ40歳の私ですが、もしかしたらの出会いを求めてみたのです。
良いアプリというのは、利用者も優良です。
嫌がらせを受けることがありません。
エッチしないでお金くれる人探し、一生懸命やっていきました。

　エッチなしで、お金を恵んでくれる人と出会うことになっていくのです。
本当に驚きでした。
50代後半の弁護士さんでした。
簡単な食事デートだけで大丈夫と言うのです。
仕事の都合上、短時間でも平気だと言われました。
そして、提案された金額が2万円という高額だったのです。

　半信半疑ながら、お食事デートにお付き合いしました。
そして、現金2万円を手渡されてしまったのです。
「収入が不安定なら、定期的に関係作っても良いよ」
パパからの言葉に、涙がこぼれそうになりました。
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